お店紹介
佐土原人形 創業百五十年 佐土原人形店「ますや」様
ご挨拶
佐土原人形は、400年前、日向の佐土原(宮崎市北部)に住んでいた高麗人に人形の作り方を教えてもらったのが始まりと言われています。しかし、その年代には諸説あり確定していません。
佐土原は、嶋津藩に組み込まれ、京都と交流があったことから、伏見人形も持ち込まれ、以後、佐土原人形も伏見人形様の作風となりました。中でも佐土原で男の子から、髷をつけて女の子になった4頭身の「饅頭喰い」は有名です。この人形は、童子が「お父さんとお母さんとどっちが好きか」と問われ、即座に、持っていた饅頭を2つに割り、「このどちらがおいしいか」と反問したという話しをもとに作られたといわれています。
佐土原人形は昔も今も、桃の節句・端午の節句に節句人形が作られています。明治時代には歌舞伎人形が多く作られ、今も種類は少ないですが、作られています。
これは、佐土原に農民で作る玄人はだしの歌舞伎座があり、歌舞伎がこよなく楽しまれたためです。歌舞伎を愛するひとたちの思いが、歌舞伎人形として形象化されたのでしょう。
動物では、犬や馬の形のものが昔から作られていました。
新しいものでは、男の子が鯨にまたがった「鯨乗り」もあります。
これからも素朴でおおらかな佐土原人形の伝統を守り、意欲的に制作に努めてまいりますので、今まで同様、どうぞよろしくご愛顧の程お願い申し上げます。
敬白
商品紹介
ここでは、代表的な商品をご紹介いたします。
饅頭喰い人形(まんじゅうくいにんぎょう)
佐土原人形の代名詞というべき人形です。
節句人形
3月のひな人形と、5月の鯉乗り人形です。
鯨乗り(くじらのり)
こちらも饅頭喰い人形に並ぶ、佐土原人形の代名詞というべき人形です。
所在 お問い合わせ先
- 佐土原人形店 ますや
- 郵便番号:880−0301
- 所在:宮崎県宮崎市佐土原町上田島1396−10
- 電話:(0985)74−4349
- FAX:(0985)74−4331
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逸話
「第1話 宮崎 日向展」編
「ますや」さんとの出会いは、この企画展の具体的な出発でもあります。
佐土原人形の窯元が今や2店しかないことを、あるニュース番組で知った私は、その数日後約束なしに伺いました。突然の訪問にも関わらず、とても親切にご対応していただきました。
また、その際、ご主人の5代目阪本兼次様のご紹介で、神楽面の工藤さんとも、美々津手漉き和紙の佐々木さんとも御縁をいただくことができ、私にとって、この企画展実現の1番の立役者といっても過言ではありません。
作品制作にあたって、5日間通わせていただき、その間大変ご丁寧にご指導いただきました。
奥様の由美子様より絵付け全般を、ご主人には、顔描きを1対1でご指導いただきました。
終始とてもよい状態で制作させていただくことができました。
いろいろな雑談もでき、人形のこと以外の見聞も広げることもできたため、とても有意義かつ充実した時間を過ごせたことに、とても感謝しています。
今後ともよろしくお願い致します。
掲載先
ここでは、佐土原人形店「ますや」さんについて、紹介されているホームページや、新聞、雑誌などをご紹介しています。